上田洋子 現在B.C.州リッチモンド市のセカンダリースクールでグレード9から12(中3〜高3)の日本語クラスを担当。'89年より担当して以来、読み書き文法に偏らず、“生きた使える日本語教育”の実現に、あらゆる挑戦を試みてきました。折しも'95年にNJKの“Ganbatte!”が発行され、1巻から6巻を手にし、自分の目標と著者の意図がほぼ一致していることを発見し、早速副教として授業に取り入れてみたのです。以来7年間”生きた”日本語教材として活躍しています。 従来の教科書とは違って、若者の喜ぶアクションを通して、効率的に学べる唯一の日本語教科書と判明しました。また劇を演じる事からグループの一体感や助け合う喜びを学び取って行く生き生きとした生徒達を見て、こちらのアイデアもエスカレートして行きます。'96年には創作劇・ビデオ製作・発表会が学年最後のプロジェクトとして始まり、全学年合流、グループ編成、2カ月の準備、これが生徒に忘れ難い青春の思い出の場を提供する事となり、人気を維持しています。このプロジェクトは年中行事の一つとして今も続いています。 '97年からGanbatte!4巻もグレード12に活用。豊富な練習問題を重ねることで特に助詞の使い方が習得できるようです。読解文は簡単な長文の流れに触れる機会が無いので重宝し、3分間の読解力テストに活用していく間に、読解力がめきめき向上しました。卒業試験(PROVINCIAL EXAM)の準備にも大いに役立っています。
ここまで来るためのステップとは…
こうして最後に、内容も十分に理解できた上で、晴れて“ジョンさん”の演劇発表の日を迎えることになります。採点に追われながらも、心からの拍手を送りつつ…。
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