NJKの対象となる学習者は日本語を外国語として学ぶ人々です。ですので、各地域にある日系カナダ人の為の母国語維持を主眼とする諸学校とは異なります。

また、NJK出版の教科書も指導法も日本語学習者のニーズに応えられるようにカリキュラムを構成しています。教科書“Ganbatte!"は95年来、バンクーバー市主催の生涯教育に於ける日本語コース用として厚い支持をうけ、使用されています。またリッチモンド市立高校グレード9から12までの日本語教育の副教材として用いられ、教師と学生から人気を得ています。

リッチモンド市立高校日本語教師レポート参照

 

NJKでは小人数のクラスで“聞く話す”を主流に繰り返し練習をさせ、読み書きが自ら追従する指導を行っていますので、文法読み書き優先の一般の学校の傾向とは異なっています。しかも、教科書“Ganbatte!"4巻までを100時間学習すると日本語能力検定試験の4級を、又さらに72時間の学習で3級レベルに到達させる、効率的な授業を行っています。学習者が生きた日本語の実力を、楽しみながら身につけるように、NJKの教師は指導を受け、工夫に余念がありません。

NJKでの日本語修了者は高校の正規の単位を取得することはできません。しかしながら、97年からBC州文部省の認可によりダグラスカレッジで実施されている日本語能力検定試験の4級、3級の合格が高2、高3の単位と同等に見なされる事となりました。NJKは93年以来この受験を奨励し多くの合格者を出して来ました。検定試験を合格させることよって間接的に単位取得を目的とする高校生の要望にも応じる事が可能となったのです。

ダグラス・カレッジの推薦状参照

 

バンクーバーでは地域の公立高校が一般市民に開放され、様々な分野のコースが開講されています。NJKは89年からこのプログラムに参加し、毎年4期、週4、5クラスの授業を受け持っています。CESのクラス定員は30人までとなっており、学習者のレベルも目的も十人十色です。教材も内容もNJKでのクラスと変わりはありませんが、対象となる生徒が異なるのでアプローチも異なってきます。ここでは趣味的な目的で来る学習者もいますので、全体の要求に応じるクラス構成には工夫が必要です。CESで教える日本語は特に楽しさ、リズム感、フレッシュな刺激を与える展開でなければなりません。しかしこの厳しい語学的センスの鋭い学習者達に培われて、NJKの教師陣と教科書は育てられてきたのです。

バンクーバー市生涯教育部部長推薦状参照